山のブラン

基本情報

ワインストーリー
当園は北緯39°の北上山地の盆地内南斜面に位置しています。気候はぶどうの栽培期（4月から10月）における1日の気温の寒暖差が大きく、月平均気温が高い月でも24度前後と冷涼であるものの日照時間はおおむね1,000時間以上が保たれ､ぶどうの成熟が進みやすい気候です。地質的には古生代や中生代の稚積岩（砂岩･粘板岩･石灰岩等）及び花組岩など､石灰質を多く含んだ弱アルカリ性の土壌が多く､水はけが良好であるほか､年間降水量も1,300mm前後と全国的に見ても少ない土壌です。このように、ぶどうの生育に適した気候風土により収穫されるぶどうは糖度が高く有機酸が豊富であり､このぶどうを原料としたワインは､豊かな酸味と輪郭のはっきりした味わいになります。ヴェレゾン後9月中旬の収穫に向けて病果の摘粒を徹底的に行い、健全な房の状態で収穫を迎えます。収穫期はこの地では秋雨前線の停滞時期と重なるため、ぶどうの成熟度と日々の天気図をにらみながら収穫日を決めます。収穫は気温が上がりきらない明け方から午前中のみ行い、収穫したぶどうは収穫後すぐビルトイン冷蔵庫に搬入し一晩冷却し仕込み作業は翌日行います。温度管理下で除梗破砕、スキンコンタクト、圧搾、デブルバージュ、発酵を行います。冬の最も寒い時期を利用してオリ引き、酒石除去を繰り返し、ワインにまとまりが出てきたタイミングで、ワインの成分を損なわないように無濾過・無清澄でボトリングします。

ワインのスタイル
リンゴや洋梨を想わせる香りと味わい、爽やかな口当たりから続く微かな甘みをほろ苦さが引き締める辛口ワインに仕上がりました。