寿司と日本ワイン

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寿司に合う日本ワインとは?

日本の国民食である、寿司(鮨)。今や和食の代名詞として世界的な認知も高く、日本人だけでなく外国人にも人気を博しています。和食との相性がいい日本ワインは、寿司との相性も抜群です。ご家庭から高級寿司店まで、日本人の生活に幅広く浸透している寿司。一つ一つの鮨ネタに合わせて細かく相性を考えるのもいいですが、気軽に楽しむならある程度の大枠で組み合わせを考えても問題ありません。わいんびとでは寿司を食べるシチュエーションに合わせて、日本ワインとの相性を紐解いてみました。


いろんな種類の寿司を食べたい場合

寿司のネタはバリエーションが豊富で、ひとつひとつに合わせるのは大変です。いろんな種類の寿司を食べたい場合は、様々なネタに違和感なく合わせられる「万能タイプ」のスパークリングワインを選ぶと便利です。中でも、辛口でキリっとした酸とシャープな味わいを持つ白ぶどうで造られたスパークリングワイン(ブランド・ブラン)がおすすめです。ご家庭でも寿司に合わせるワインで迷ったら、スパークリングワインから始めてみてください。

おすすめのワイン
下北ワインKanon Sparkling / サンマモルワイナリー(青森県)

シャリのタイプで選ぶ場合

シャリの美味しさで寿司の味が決まるため、寿司はシャリを楽しむ料理と言っても過言ではありません。中には鮨ネタに合わせて複数のシャリを使い分ける寿司屋もございます。寿司には大きく分けて2種類のシャリがあります。米酢をメインにつかった「白シャリ」と、赤酢を用いて作られる「赤シャリ」です。

「白シャリ」との相性がいい代表格が「甲州」です。特に脂の強い鮨ネタとの相性が良く、甲州のシャープな酸味とすっきりとしたニュートラルな味わいが旨味を引き立て、素材本来の美味しさを味わうことができます。また、スダチやゆずなどの柑橘類で仕上げをする場合も多く、柑橘系との相性が良いのもポイントです。一方でソーヴィニヨンブランやリースリングなどのアロマティック品種は、ワイン特有のアロマがシャリや鮨ネタの風味を邪魔してしまうため、おすすめしません。

「赤シャリ」との相性がいい代表格が「シャルドネ」です。日本のシャルドネは繊細で柔らかい口当たりのものが多く「赤シャリ」の旨味と力強い酸味に寄り添いますが、樽香の強すぎないシャルドネがおすすめです。また、煮切り(醤油)との相性が良いのが赤ワインの「ピノノワール」。日本のピノノワールはしなやかで程よい酸があり、スムーズなタンニンが脂を引き締めてくれるため、特に煮穴子や鰻との相性は抜群です。「白シャリ」との相性がいい「甲州」も「赤シャリ」に合うので迷ったら「甲州」を選ぶのをおすすめします。

おすすめのワイン
勝沼甲州/ロリアンワイン(山梨県)

貝類や魚卵系に合わせる場合

貝類や魚卵系にワインを合わせる際は注意が必要です。特に魚卵系を合わないワインと一緒に食べると生臭さが強調され、せっかくの風味が台無しになります。注意点として、生臭さを助長する鉄分が多いワインや樽香が強いワインは避けることが大切です。貝類には、キリっとした酸が特徴的な白ワイン「リースリング・リオン」がおすすめです。程よいフルーティさもあり、ハマグリや牡蠣、赤貝などの旨味を引き立ててくれます。また、三陸など東北の海に近い産地の日本ワインもおすすめです。魚卵には、「ロゼスパークリング」やシュールリー製法の「甲州」がおすすめです。魚卵がもつ塩味や芳醇な風味を引き立ててくれます。代表的なイクラには醸し発酵した「オレンジワイン」も相性が良いです。

おすすめのワイン
ユナイト / 神田葡萄園(岩手県)


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