基本情報
ワインストーリー当ワイナリーにとってデラウェアはフラグシップワイン“島シャン”の主力品種であり、思い入れの強い品種です。初年度お客様から白ワインのリクエストを多くいただきました。そこで2023年はデラウェアで初のスティルワインを造ることに。とは言っても小豆島産の葡萄は全て島シャンになる為、デラウェアの名産地である山形県より葡萄を買い付けました。葡萄の果肉感を感じるジューシーなワインに仕上がっています。醸造ストーリーデラウェアは完熟手前だとフォクシーフレーバーを控えめにすることができます。その点を活かして島シャンは通称“青デラ”と呼ばれる完熟手前の葡萄を一部加えて醸造するのに対し、今回のデラウェアは完熟状態の葡萄を仕入れた為、糖度は22度を超えていました。そこでフルーティーな香りを上品に引き出すよう、低温でじっくりと発酵期間を取りました。澱引き時の写真を載せていますが、澱の状態がとても良好で“島シャン”とは違った側面でデラウェアの魅力を引き出せたと感じた瞬間でした。味わいのスタイル外観は輝きのあるレモンイエロー、厚みのある水面とグラスを伝いじっくりと流れ落ちるワインの涙が、味わいのボリュームを期待させます。栓を開けた瞬間から溢れ出る甘い香りから、小さな粒をもぎながら一生懸命頬張っていた懐かしい記憶が蘇ります。後半には清涼感のあるシトラスハーブのニュアンスも感じられます。口に含んだ瞬間はほのかな甘みを感じ、前半は果実味豊かでボリューミー。続いて上品な酸が切れ味の良さに繋がり、後味はドライですが香りの余韻が長く続きます。ペアリングフルーツを添えた魚介のカルパッチョ、かぼちゃとクリームチーズのサラダ、レモン鍋など。休日の午後から食前酒として、まったりと楽しむのもおススメです。
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