ゲヴュルツトラミネール

基本情報

ワインストーリー
2021年「ゲヴュルツトラミネール」は、1stヴィンテージになります。

岩手県花巻市、棚田が広がるのどかな丘陵地帯に佇むアールペイザンワイナリーの自社畑では、常に心地の良い風が吹き抜けます。南向きの傾斜地は日当たりと水はけもよく、昨年は熟度の高いブドウが収穫できました。

「ゲヴュルツトラミネール」は収穫期の見極めが難しく、早すぎるとライチなど特徴香が現れず、遅すぎると一気に酸が落ちてしまいます。私たちの畑では一番早く7月下旬にヴェレゾンが始まり、9月上旬に収穫を迎えました。垣根栽培の列の長さは最長で100ｍ、畑のエリアごとに違う熟度に応じて収穫時期を見極め、3回に分けて収穫しました。

この土地の「ゲヴュルツトラミネール」は早熟なので台風などの天候リスクも回避できて、とても良い果実の状態で仕込みをすることができました。搾汁時から不活性ガス（アルゴン）を使って酸化しないように気を付けて低温で丁寧に醗酵、品種特性を生かすためできるだけシンプルな醸造を心掛けました。ワインの成分を損なわないよう軽めの濾過でボトリングをしています。

味わいのスタイル
ライチやピーチ、ピンクグレープフルーツ、白いバラなどの芳醇な香り。口当たりはまるくやや甘やかですが、心地よい酸味とほろ苦さのバランスが良くドライな味わいにまとまっています。かすかな塩味と程よいボディー感が特徴的なフローラルな白ワインです。